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今年はじめての雪遊び

ほんの何日か前に自転車に乗ったことがウソのように、すっかり雪景色になりました。

降園後、幼児センターの前に、除雪した雪が集まっていたので、この冬初めての雪遊びをしました。雪遊びと言っても、樹の場合はただ雪を踏みしめて歩くだけでしたが、楽しかったらしく、「そろそろ帰ろう」と言ってもなかなか帰ってくれなかった。また家に帰ったら図書館に行きたいと要求してくるので、早く帰りたかった。雪遊びで満足して、図書館に行かなくて済んだら楽なのになぁ・・・なんて思いながら家に帰ったら、今日は図書館に行きたいと要求してこなかった!そういえば、以前幼児センターで、『体験の森』に行ってたくさん遊んで帰ってきた時に、まっすぐに家に入ってくれたことがあった。たぶん、たくさん遊んで満足したのだろう。満足さえしていれば、すんなり家に入ってくれるのだ!今日も、初めての雪遊びで満足してくれたらしい!図書館もいいけど、義務のように毎日となると、こっちの方がイヤになってくるから、ちょっと助かった!

翌日は、土曜日で幼児センターはお休み。以前なら、一歩外へ出したら、遠くへ行かなくては気が済まなかったから、よほどの覚悟がないと、出る気にならなかったけど、昨日の雪遊びの様子を見て、裏庭でも遊べそうだなと思ったから、家の裏庭で雪遊びをした。でも、ちょっと歩いただけで、下の土や草が見えて、ちょっと滑りこけただけで泥だらけ・・・まだ雪遊びするには早いなぁと思いつつ、家にこもりっきりだった去年までの二の舞にならないように、今年こそは毎日たくさん遊んであげようと心に誓ってます!でも、遊び方を見ていると、何だかつまらなさそう・・・ここでも自閉症児特有の、想像力の障害が関係してくるが、『何にもないところで、自由にしていいよ』という状況が一番苦手だし、去年の体験保育の時に、保育所の園庭で雪遊びをした時のことを思い出してみたら、ただ歩くだけで、何にもしてなかったような・・・と思ったら、そういえば雪山から滑り台みたいに滑って遊ぶのが、一番楽しそうだったなぁと、思い出した。でも、滑り降りて遊ぶほどの雪はまだ積もってないので、もうちょっと先だなぁ・・・どうせなら早く積もって欲しいなぁと、切に願っているのでした。

早くたくさん雪遊びしたいね!“ゆきあそび”の写真カードも作らないとね!

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今年最後の自転車

この前、一度うっすらと積もった雪がすっかり解けて、全然寒くない日があったので、自転車で図書館に行こうと、写真カードを使って誘ってみたら、ものすごく嫌がった。

自転車も初めのうちは喜んで乗ったが、毎日乗っているうちに、だんだん自転車に乗ることそのものよりも、どこかへ遊びに行けることの方が楽しくなっていったようで、自転車に乗っていても何か気になるものを見つけると、道路の真ん中でもすぐ乗り捨てて、走って行ってしまったり、マンホールの絵に気が付いて、じっくり観察してみたり・・・(道北の田舎だから許されることで、道路の真ん中に自転車乗り捨てて、マンホールに張り付いてたら危ないって・・・)

たぷん樹は、不器用な分、(樹は、自閉症の合併症として、『発達性協調運動障害』とも診断されている。協調運動とは、異なる動作を同時に、あるいは連続して行う運動のことで、樹はそれがスムーズにできない。)難しいことや面倒くさいことから逃れたいところがあるんじゃないか?と思います。

それでも、イヤイヤだったけど、自転車で図書館に行かせました。そしたら、ものすごく上手に力強くこげてました!「上手にこげたね~!よく頑張ったね~!」と思いっきり褒めました!

そして次の日はなんと、自分から“じてんしゃ”で“としょかん”に行きたいと要求してきました!しかし残念ながら、雨が降っていたので、自転車では行けませんでした・・・

それにしても、あんなに嫌がってたのに・・・乗ってみたら意外に楽しかったのかな?いつもならそう思うけど、フッとあることに気が付いた。もしかして樹にはそこまで深い意味はなくて、ただ昨日と同じ行動をしたいだけなんじゃないか?何かそんな気もしてきた・・・それは、今回の自転車のことに限らず、今までの、おばさんの家や、お友達の家や、図書館に行きたがること全てに関して、いつも、昨日行った所に、次の日は必ず行きたがったような気がする・・・自閉症の特徴の想像力の障害があるため、行動パターンに応用力がないので、とりあえず昨日と同じ場所に行きたがる。とも考えられる。でも、楽しくなかったら行きたがらないと思うから、楽しかったことも事実かもしれない。

いずれにしても、一気に嵐が来て、とうとう雪の北海道になってしまったから、来春まで自転車はお預けになるだろう・・・でも、最後に自転車に乗れてよかったね!これからは、雪遊びを楽しもうね!

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最近のお気に入りの場所

これから、雪がすっかり積もってしまうまでの遊び場所として、考えた図書館でしたが、これがかなり気に入ってしまったようで、保育所から家に帰ってきたらすぐに、冷蔵庫に貼ってある“としょかんカード”をママに渡して要求するようになった。

どうやら図書館には、樹の大好きなNHK教育の、アニメの本がたくさんあるから、それが目当てらしい。図書館に行ったら、次々と大好きなキャラクターの本を出しては読み、床には本が散らばっている。「まとめて置きなさい」と言って、重ねさせても、またいつの間にか、バラバラに広げて散らかしている。樹にとってはその方がいいらしい。まあ、ほとんど人も来ないので、そのままにしているが・・・でも、帰るときには、片付けさせたらちゃんと最後の一冊まで片付けるし、とりあえず現時点では、それができればいいかな?と思ったりしています。

他の遊び場所として、親子広場も考えていたので、時間のあるときに、写真カードで誘ってみましたが、先に図書館がお気に入りになってしまっていたので、やっぱり図書館を要求してきました。

でも、あまりにも毎日行きたがるので、これがまた『こだわり』になってしまいそうで、そらした方がいいのかな?それとも、別に毎日図書館に行くことは、問題行動ではないので、行きたがるだけ行かせてあげてもいいのかな?と迷ったりしていますが、公共の場所なので、毎日行っても誰にも迷惑もかからないし、とがめられることもないので、とりあえずは、“今日はどうしても時間がなくて行けない”という状況の時以外は、連れて行ってあげてもいいかな?と思ったりしています。(その方が、人と接することも少ないので、風邪などの菌ももらいにくいかな?なんて考えたりして・・・)

でも、運動不足もちょっと心配だし、これから雪が積もって、スキーができるようになった時、スキーを嫌がって、図書館にばかり行きたがったらどうしよう・・・なんて、最近の私にしては珍しく、先のことを考えて悩んでしまったりしています。(樹は不器用な分、難しいこと、面倒くさいことから逃れようとする所があるので・・・)

もともと“としょかんカード”は、要求カードではなく、スケジュールカードだったんだけど、“どっち?カード”で選ばせたりしているうちに、いつの間にか要求カードになってしまっていた。でも、写真カードを使って、行きたいところを要求できるようになったということは、(しかも自分から)自分の思いを伝える手段が広がったということで、言葉のない樹が、少しでも豊かに生きていける手助けになるのだから、本当に喜ばしいことだと思います。

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はじめての発表会・本番

今日は、いよいよはじめての発表会当日!

朝、園児服を着せていたら、少しグズクズ言い始めた。たぶん、この前の総練習の日も園児服を着ていったので、その日のことを思い出したのだろう。保育所に着いても、いつもと違って、たくさんの人がいてザワザワしていたので、少し不安そうだった。

いつもと雰囲気が違うから、今日はどうかな?と心配したけど、一番最初の『さくらんぼ組のあいさつ』で幕が開いた時、ちゃんと総練習と同じように普通に立っていたし、あいさつが終わって幕が閉まる時、にっこり笑いながら『バイバイ』したりして、余裕すら感じた(笑)そして、歌が終わるまでちゃんとステージの上に立っていられた!器楽は、すずだったが、お友達が手を高く上に上げたときは、ちゃんと樹も真似して上に上げることができた!お遊戯は、やっぱり終始ボーッとしていたが、総練習の時よりは、一瞬みんなが手を上に上げたときに、真似することができた。本当は端っこに立っているはずなのに、いつの間にか中央に出てきてしまって、何にもしない子が中央に立っていて、かなりインパクト大だった(笑)劇は、例のごとく、先生ガエルと一緒に登場だったが(笑)やっぱり終始ボーッとしていた!本日一番おいしい所を持っていったのは樹かもしれない(笑)

今日は、たくさんの出番があったり、何回も着替えをしたり、待ち時間もたくさんあったりして、大変だったと思うけど、最後までよく頑張ったね!よく、ステージの上でわめいたりすることなく、立っていられたね!本当に偉かったよ!

去年のことを考えると、本当に信じられないくらい成長してくれました。本当に嬉しかったです!最後にここまで支えてくださった先生方に心から感謝いたします。ありがとうございました!

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はじめての発表会・総練習

発表会の練習の様子を、先生から聞いたところでは、お遊戯は、先生から離れても、所々お友達の真似をして踊ったり、器楽もすずをふったり、歌も『トトロの歌』をみんなの真似をして一緒に歌ったりするそうだ!何より、ステージから勝手に降りたりせず、みんなと一緒にステージの上に立っていられるというだけでも、去年のことを思うと、信じられないくらいすごいことだ!

そして、いよいよ総練習の日、いつものように、他のお母さん達の後ろに隠れて見ていた。

一番最初は、ステージの上であいさつだったが、ちゃんとお友達と一緒に並んで、ステージの上に立っているし、みんながおじぎする時は、真似しておじぎしたり、あいさつも、みんなの真似をして、何となく口が動いていた!お遊戯は、今日はお母さん方が見ていたりして、いつもと雰囲気が違うせいか、(それともママがいるのがバレていたのかも?何となく目が合うような気がしていたし・・・)最初から最後まで、ボーッとして動かなかった。(笑)劇は、樹は『カエル役』ということしか知らなかったが、大きいカエル(先生がカエルに扮してくれていた!)と一緒に登場!意図としては、ウケ狙いではなく、どこにいればいいのか?どう動けばいいのか?が解らない樹のために、真面目にカエルになってくれているだけなのに、なぜか爆笑シーンに!(先生、樹のためにありがとうございます!)とにかく劇の最中も、終始ボーっとしていました!最後に、記念撮影をしていた時、なぜか樹が前の方に出てきた。なんか目が合う気が・・・もしかしたら、ママがいるのを発見していて、なぜここにいるのか?不思議に思っていたのかも?

いつもの練習の時は、きっと遊び感覚で、楽しんで真似したりしていたのだと思うけど、今日は観客が見ていたりして、ちょっと不思議な感覚だったのだろう。客席から見ることはあっても、お客さんに見せる側に立っているという感覚は、初めてのことだったし、今お客さんに見せているということ自体、理解するのは難しいと思う。

当日はもっと違う雰囲気で、どうなるか解らないけど、ここまで取り組んできた毎日は、みんなと一緒に何かをするということが、ものすごく貴重な経験になったと思います。とにかく、当日が楽しみです!

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もうすぐはじめての発表会

もうすぐ初めての発表会・・・

運動会と同様に、去年は体験保育だったので、もちろん参加することもできず、(もちろん、意味も解らないし)みんながバスに乗って公民館に練習に行ってる間、保育所で樹と二人、さみしくお留守番だったっけ・・・それでも、みんなが帰ってきて一緒に給食を食べられることが嬉しかったなぁ・・・同級生のお友達が、お遊戯の練習をしているのを見るたび、「ああ、こんなことまでできるのか・・・すごいなぁ・・・」なんて驚きつつ、あたまでは解っていても、そこに参加することすらできないことのもどかしさは、今でも忘れられない。

正直、発表会なんて早く終わって欲しかった。早く、また普通の保育所生活が過ごしたかった。だからというわけでもないけど、発表会当日も見に行かなかった。きっと、樹に静かに座って見なさいといったところでムリだし、きっと、見ていてむなしくなるのが解っていたからだ。

でも、一生懸命頑張ってるみんなのことは、とってもかわいかったよ!これは本当です。だから、当日も見には行かなかったけど、心の中で「頑張ってね!」って応援してました。

あの悔しさから一年たち、とうとう樹も、発表会に参加できることになりました!でも、どうやって参加するんだろう?果たして樹が参加することができるのかな?先生はどんな風に参加させる方法を考えているんだろう?などと思いつつ、先生も特に何も言ってこないので、きっと先生なりに考えてくれているのだろうと思い、特にこちらから聞くこともなく待っていた。

そして、発表会が近づいて、練習も本格的になってきた頃、「今日お遊戯の練習をしている時、みんなが踊っているのを見て、ほんの少しですけど、所々真似して踊っていました!」と教えてもらったので、思わず、「えっ、樹も出られるんですか?」と聞いたら、とにかくみんなと一緒に練習しているし、出られるらしい!

何か楽しみになってきた!どんな形でもいい。みんなと一緒に発表会に参加できるという経験が、きっと樹にとって大きな宝物になるだろう・・・衣装のことなど、同級生のお友達のお母さん達と一緒におしゃべりしているだけでも、心がウキウキしてくる!(もちろん、過剰に期待したりはしてませんが・・・)当たり前の幸せを、またここで、かみしめているのでした・・・

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トイレトレーニング~自立の入り口

樹は、3才の誕生日と同時に、オムツが取れた。でも、5才前の現在でも、完全にトイレの自立とまではいかない。

トイレトレーニングは、上の子の時に、あせってはずそうとして、返っててこずってしまったので、樹の時は、言葉も通じない子に、どうやって教えたらいいのか?わからなかったし、そのうち言葉が通じるようになってからでいいや!なんて、のん気に構えてました。

ところが、2才8ヵ月の時に、巡回移動相談で、旭川療育センターの小児科の先生に、初めて『自閉症スペクトラム』と診断された時、トイレトレーニングも始めた方が良いと言われ、頑張ってみることにしました。

その時期が、たまたまタイミングが良かったようで、それからたった4ヵ月で、すっかりオムツが取れてしまったのだから、オドロキです!上の子なら、完全に取れるまで、1年以上もかかってしまったのだから、よっぽどタイミングとやり方が悪かったのだろう。

はじめは、一日に何回か、出なくてもトイレに座らせることと、ウンチをしているな?と思ったらすぐ、トイレに連れて行った。初めのうちはトイレに行ったら出なくなり、便秘になるんじゃないか?と思って、かわいそうかな~?と思ったが、そのうちに、出すしかない状況に追い込まれて、仕方なく出すことができた!それを何回か繰り返すうちに、トイレでウンチができるようになった!

ウンチはスムーズに行ったが、おしっこはなかなかだった。朝一番は寝起きで機嫌が悪いので、トイレに行かせてなかったが、いつも朝食の時、オムツをはいてても横から漏らすので、これは夜寝ている間におしっこがたまっているのかも?と思って、思い切って朝一番にトイレに行かせてみたら、これも成功しました!

そのうちに、トイレに座って力を入れたらウンチが出ることを覚え、次にトイレに座ったら力を入れることを覚え、力を入れたらおしっこも出るようになった。という具合に、トントン拍子に上手く行きました。上の子の時は、おしっこが先にできるようになり、次にウンチができるようになるまで、結構かかりました。その子にもよるのでしょうが、私は樹のやり方の方が、子どもにとっても解りやすかったんじゃないかな?と思います。

トイレでできるようになったら、後は時間排泄でやっていましたが、そのうちに、おしっこ、ウンチが出る前に、ママの手を引っ張ってトイレに連れて行くようになりました。それが、ちょうど3才の誕生日の日のことでした。

その後、春から保育所に体験保育で通い始めて何ヵ月かで、お友達が立っておしっこをするのを見て、樹も出来るようになりました。

そして、4才の誕生日前くらいから、おねしょもしなくなった。(ごくたまにおねしょすることもあるが、だいたい疲れてる時かな?)4才すぎてからは、自分で勝手にトイレに行って、パンツを脱いで、座っておしっこ、ウンチをして、自分で下りて、流して服を持って出てくるまでできるようになりました。(お尻は拭けないが・・・)

自分で勝手に行けるようになったのはいいが、言葉で「うんち」とか「おしっこ」と教えることができないし、言葉で言えなくても何らかのジャスチャーなりの方法で教えてくれればいいのだが、自閉症特有のコミュニケーションの障害のせいか、教えるすべを知らないので、外などトイレの場所を知らない所で、何回か失敗したこともある。それも、写真カードを作ってはいたが、今ひとつ上手く行かなかった。

それと、トイレットペーパーを出して切り、お尻を拭く練習もしていましたが、トイレットペーパーを持っているだけで、自分で手を動かせないので、ママが「ふきふき」と言いながら、一緒に動かしてあげていた。

それが最近、5才前にして、ようやく自立の光が見え始めた!最近、即時性エコラリアが増えたり、模倣の力もものすごく伸びているせいか、お尻を拭く時に、「ふきふきしてごらん?」と言うと、「ふきふき」と言いながら、自分で手を動かすことができるようになった!(まだ、ちゃんとは拭けてないけど)

さらに、「おちっこ~、おちっこ~」と言いながら、トイレに行った時は、必ずウンチが出るので、「おちっこ」=「ウンチ」と思っているらしい。この前も、ご飯が終わって、「ごちそうさま」をしている時に、「おちっこ~、おちっこ~」と言ったので、もしかしてウンチかな?と思って、すぐトイレに行かせたら、やっぱりウンチでした。これは、ウンチが出る前に言葉で教えられるようになったということかもしれない!これさえできれば、外でも困らないし、写真カードなんて使う必要もないのだから、本当に助かる。

この、「ふきふき」の動作ができるようになったことと、言葉でウンチを教えられるようになったことは、ものすごい進歩だ!

樹は男の子だから、いつまでも一緒にトイレに入るわけにはいかないし、いったいいつまで、樹のお尻を拭くんだろうか?もしかして大人になっても拭いてあげなければいけないのかもしれない。と思っていただけに、トイレの自立の入り口が見えてきたという感じがして、嬉しかった!

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4回めの散髪

いいかげん髪が伸びて、女の子みたいになってきたので、美容室に行くことにしました。あらかじめ“さんぱつカード”を作ってはいたけど、美容室のイスと鏡が写っているだけなので、散髪している所とか、美容師さんがハサミを持っている所などを写せばよかったかな?失敗したかな~?と思ったけど、そのカードを見せて、「髪をチョキチョキしに行くよ~」と言いながら、指で髪を切るマネをしただけで、「いたい~、だめだ~」と言いはじめた。どうやら、その写真カードを見ただけで、どこに何しに行くのか解ったようだ!

去年の秋までは、私が散髪していたが、やっぱりこれも社会勉強だろうと思い、美容室で切ってもらうことにチャレンジしてみた。初めてのときは、子供用の小さなイスに座らせて、せんべいをちょっとずつ口に入れながら、何とか切ってもらったが、前髪と耳と首筋の所を切るのをすごくイヤがったので、ママがあごを押さえておいて、切ってもらった。

2回目は、ドラえもんのビデオを持っていったので、ビデオを見ながら、立ったままで切ってもらった。ママが片腕をつかんでいただけなのに、耳や首筋の所をカットされても、イヤな顔はしていたが、動かなかった!やっぱり樹は、一度でも経験したことは、割と上手く行くようだ!

3回目は、ビデオなしで、普通に美容室のイスに座って切ってもらった。はじめ少しイヤがっただけで、後はずっと機嫌よく座っていたので上手く行った!(たぶん、鏡に自分が映っているので、それがおもしろくて機嫌が良かったのだと思う)ただ、時々動いて切りにくい時は、ママがあごを押さえて切ってもらった。

そして今回、美容室に着くまで、そして着いてからも、「いたい~、だめだ~」の連発。そして、いきなりイスに座らせてケープをかけたら、どうしてもイヤがって、イスから下りたりするので、「最近買い物などでも、いきなりカートに載せるのは、ものすごく拒否するけど、最初に気が済むまで店内を歩かせた後なら、意外にすんなり乗ってくれたりするから、もしかしたら散髪も、いきなり座らせるよりもママが切った後の方が、意外にすんなり切らせてくれるかも?」ということを美容師さんに伝え、ママから切ってもらうことにしました。

そして、ママが切り終わる頃、そろそろ自分の番だと察したのか?ドアを開けて、店から逃げようとしていた!(笑)いよいよ樹をイスに座らせて、ケープをかけたら、やっぱり「いたい~、だめだ~」の連発。美容師さんが、「だめ?」と聞くと、「だめ!」と答えたのがおかしかった!(笑)でも、ママが切っている間に、心の準備ができたのか?あきらめがついたのか?それからは、何とか前回と同じく、ずっと機嫌よく座って切らせてくれた!

(やっぱり、鏡に映った自分がおもしろいらしくて機嫌が良かったが、相変わらず、時々動く時は、ママがあごを押さえて切ってもらった。)

今回は、“さんぱつカード”で、どこに何をしに行くのかが伝わったことと、イヤなことを、「いたい~、だめだ~」と、言葉で意思表示できたということが、ものすごく嬉しかった!

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お姉ちゃんのケガ

上の子が、柔道の練習中に足の親指を骨折した。学校の送り迎えと、放課後、整骨院通いの送り迎えが必要となった。家は実家が愛媛なので、こういう時誰一人として頼る人がいない。自分達が選んで北海道に移住してきたのだから、弱音を吐いてみても仕方がない。

まず、朝学校へ送っていくのはどうしよう?と悩んだが、幸い学校が近いので、樹を食卓に座らせて、朝ごはんを食べている間に、車でパーッと送ってくることにした。

次に、学校に迎えに行って、そのまま整骨院に送らなくてはならないが、ちょうどその時間帯は、樹と自転車で公園に行く時間帯とぶつかってしまう。この午後の遊びの時間そのものが、PECSトレーニングにもなっているし、樹には、ねえちゃんがケガをしたからとか、ママが熱があるから遊びに行けないなどという説明は通用しないし、何時までに行かなくてはならないから、今日は早めに帰ろうなどということも理解できない。いつも、親の都合に合わせるのではなく、出来る限り樹のペースに存分に付き合ってきた。そうすることが、最終的に、言葉の通じない樹の行動のコントロール(脱走癖の克服や、問題行動のコントロール)につながるからだ。

でも、上の子も樹と同じ大切な我が子。思えば、樹が赤ちゃんだった、小学1年生の頃から、手をかけることなくなんでも自分ひとりでやらせてきた。だから1年生の時は、勉強がおもしろくなくて、保健室通いをしたこともあったし、2年生のときは、授業参観の時、授業態度があまりにも悪くて、びっくりしたこともあった。その頃から、親子でよく話し合うようになり、心を入れ替えたかのように、学校でも何事に対しても意欲的になり、学校での出来事も自分から全部話してくれるようになった。それまでは、悩み事などを自分ひとりで抱え込んでいたが、ママに全部話すことによって、すっきりして楽になれることに気づいたらしい。私も、二人目の子育てに一生懸命で、歳が離れて手がかからないのをいいことに、気づけばほったらかしにしてしまったことを深く反省した。さらに、パパがチェーンソーアートを始めて忙しくなってからは、家にいる時も、どこかに出かける時も、樹の面倒を当たり前のように見させてきたし、完全に父親代わりまでさせてしまっていた。その上お手伝いもちゃんとするし、言うことなしの出来た娘である。今回のケガで、今までどれだけ娘に助けられていたか?ということに改めて気付くことができた。こういう時こそ、お姉ちゃんを最優先させてあげなければ・・・どうすればいいのか?と考えていたが、ちょうど寒くなってきて、そろそろ雪も降ってきそうだし、どっちにしても公園にも行けなくなる時期なので、これから雪が積もるまでは、前もって写真カードを作っていた、図書館か、総合福祉センターハピネスの親子広場に行くことにしました。その方が、自転車で公園に行くよりは、誘惑が少なく、時間もかからないので、なるべく時間通り学校に迎えに行くことができるし、樹もせかさなくて済むので、両方にとっていいと思ったからです。

親子広場は、児童クラブと一緒になっているので、「帰ろう」と言っても、なかなか帰ってくれないので、時間に余裕のあるときにしようと思い、時間のないときは図書館に行くことにしました。そうしたら、割と上手くいって、時間通り学校に迎えに行くことができました!

はじめは切実に、こういう時、『レスパイト』(障害者を持つ家族を一時的に援助するサービス)が欲しい!と思いましたが、もっと大変な思いをしている人は、たくさんいるのだから、なんとかするしかない!と思って、工夫して頑張ることにしました。

今回はたいしたケガじゃなくて良かったが、これから先の人生にもきっと、こういう困難はたくさん訪れるだろう。そういう時やっぱり、障害者を持つ家族としては、『レスパイト』のようなサービスがあったら助かるなぁ・・・と、切実に思うのでした。

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めん羊牧場に行ってきました!

日曜日、雪が降る前の最後のぷちレジャーに行ってきた!

『めん羊牧場』で、お弁当を食べてから、『世界のめん羊館』に入って、羊に餌をあげた。

羊は犬よりも大きいので、樹はどうかなー?と思ったが、意外に怖がらず、ねえちゃんやママが、餌をパラパラッと羊の近くに撒くのを見て、樹も真似して同じようにあげた!

それと、オリの中にウサギがいて、動物園でなでなでしたのを思い出したのか、見ていたので、ママが「うさぎさんがいるよ~かわいいねぇ」と言うと、「かぁいい~」と言い、「動物園でよしよししたねぇ」と言うと、オリの外から「よしよし~」と言いながら、なでる真似をした!

最近、このような『即オウム返し』が、すごくできるようになってきた!専門用語では、『即時性エコラリア』と言う。

ちなみに樹は、大好きなテレビアニメ『ドラえもん』のビデオを、一歳頃から毎日のように見ているので、セリフと言うセリフをかなり覚えているし、好きなテレビのCMや、テレビ番組の主題歌なども覚えている。それを、全然関係ないときに、独り言のように言ったり、歌ったりしている。(もちろん、正しい日本語としては、ちゃんとは言えてないが、だいたい、何を真似して言っているのかが解る時もあるし、歌も音程だけはちゃんと合っている。)そういうのを、『遅延性エコラリア』と言うらしい。これはかなり前から、言っていた。

つまり、『エコラリア』=『オウム返し』で、すぐに真似するのが『即時性』で、時間がたってから言うのが『遅延性』という事らしい。

ここで普通の人なら、言葉を真似するようになってきたら、後はドンドンしゃべれるようになると思うでしょうが、自閉症児の場合は、そうでもありません。

『エコラリア』というのは、反響言語と呼ばれ、言葉は発していても言葉として機能していないものなのです。つまり、しゃべってはいるけれど、その言葉の意味は理解できていないので、人とのやり取り(会話)が成立しないということなのです。

だからこそ、以前にも書いた、『内言語』というものを育てていかなければならないのです。

それでも、(言葉として機能していなくても)『即時性エコラリア』ができるようになってきたことは、ものすごく嬉しいし、『エコラリア』ができなければ、『内言語』にも発展することができないんじゃないか?と思います。

またまた話しがそれてしまったが、先週はママが風邪をこじらせて、遊びに行けなくてショックだったので、今日はギリギリ雪が降る前に遊びに行けてよかった!いよいよ来週あたり雪かなぁ・・・

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人とのかかわり

もうすぐ公園も、寒くて行けなくなるだけじゃなく、そういえば北海道は雪が降る前に、公園も冬の準備のために、シートをかけたりして、使えなくなってしまうことを思い出した!たしか11月頃からだったような・・・ということは、あと何回かしか公園に行くチャンスがない!と思って、これは行かなくては!と思っていたら、またお友達のお母さんが声をかけてくれた!迷ったけど、せっかくお友達のお家に遊びに行けるチャンスなので、あっさり変更して、お友達のお家に遊びに行った!

そして翌日、保育所から帰るなり車に乗りたがったので、たぶん昨日、保育所から帰ってすぐ車でお友達のお家に行ったから、また今日も行きたいんだなぁ・・・と思ったが、今日は行かないので、“どっち?カード”で2つの公園から行きたい方を選ばせた。でも、選んだものの、やっぱりあんまり行きたくなかったようで、ちょっと自転車をこいでは、自転車を乗り捨ててチョロチョロと寄り道ばかり・・・

たぶん、お友達のお家に行きたかったのに、『こうえん』カードを選ばされて、あんまり行く気がなかったのだろう・・・それでも公園に行ってしまえば、楽しく遊んでいるが・・・

近所のおばさんの家で、おいしいおやつをご馳走になった翌日と、同じ現象が起きている!ここで気が付いたが、おばさんの家は、おいしい食べ物が目当てかもしれないが、お友達のお家では、おやつがたくさん盛ってあっても食べなかった。(たぶん、一人分をお皿に入れて出したら食べたかもしれない)つまり、食べ物だけが目当てじゃないのかも?

今はとにかく、周りの子どもたちや先生などの『人』と触れ合いたいのだと思う。ママと二人ではもの足りないと言うか、ママ以外の人に興味を持っているのだと思う。そう思ったら、樹にとっては、ママと二人っきりで公園や図書館に行くよりも、お友達のお家や、児童クラブなどに遊びに行く方がいいのかも?と思ったりした。

ただ、お友達のお家に遊びに行くには、相手の都合も考えなくてはならない。というルールも知らなければ、それ以前に、約束を交わす言葉さえもしゃべれないのだから・・・

例えば、お友達の使っているおもちゃを使いたくて、「かして」「いいよ」という、ごく簡単なやり取りでさえ、樹にはできないし、「かして」「あとで」とか、「いまつかってるからだめ~!」という、ワンステップ上のやり取りになると、なおさら理解できない。それなのに、お友達のお家に遊びに行く時の、相手の都合など、考えられるわけがない。

だからやっぱり、行ける日もあるし、行けない日もあるよ。という感じで理解してもらうしかないのかな?と思った。

でも、自閉症児がもっとも苦手とする、人とのかかわりの面では、かかわり方が解らないのは現実としても、かかわりたいという気持ちを持って近寄っていくだけでも、ものすごい進歩だなぁと、嬉しくなりました!だって、かかわろうとしなければ、何一つ始まらないのだから・・・難しいかかわり方なんて、理解できなくてもいい。それよりも、人とかかわることの楽しさや喜びを知ってもらえればいい。と思ってます。

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PECSトレーニングの効果

“どっち?カード”で、行きたい方の公園を選んで遊びに行くことも、すっかり定着して、ちゃんと行きたい方の公園のカードを指差しするようになった。はじめは、最近行って気に入った公園のカードばかり渡していたが、たまに飽きたのか違う公園のカードを渡したりもするようになった。“どっち?カード”のおかげで、自分で選ぶ楽しさや、自分から自発的に要求することの楽しさは、以前から比べて広がったんじゃないかな?と思います。

自転車も、無精なウチのパパが、タイヤチューブの巻き付けをしてくれないので、結局そのまま乗っているが、結構力強くこげるようになり、平地ならほとんど自力でこげるようになってきた!(上り坂は相変わらず自力ではムリですが・・・)

途中、犬を見つけて、「よしよし~、よしよし~」と言ってなでたり、今までのお散歩で得た経験が、いろいろな場面で応用されている。という感じがして、今まで、どんなに疲れてるときも、微熱があるときも、頑張って付き合ってきた甲斐があったなぁ・・・と、しみじみ嬉しくなるのでした!(実際、9月末からずっと風邪ひいているって感じで、調子の悪い日が多かった・・・)

それでも、毎日が上手くいくって訳じゃなくて、前日に近所のおばさんの家で、おいしいおやつをご馳走になったりしたら、公園のカードは渡すものの、そのおばさんの家に行きたがって聞かなかったりして困ることもしばしば・・・でも、『おばさんのいえ』というカードは無いので、樹にしてみたら、どちらかの公園のカードを選んで行くしかなかったのだろう・・・それもかわいそうな話かもしれないが、おばさんの家は、偶然のシチュエーションでしか行きたくないのだ!だって毎日行っていたら、運動もせず食べるばかりで、太る道まっしぐらだからだ!子どもは親が守ってあげなければならない。それは、虫歯にしても、肥満にしても、全て親の責任なのだ!(全ては言い過ぎました。遺伝ということもあるでしょう・・・)自慢じゃないが、(完全に自慢ですが)家のお姉ちゃん(小学5年生)でもまだ虫歯で歯医者に行ったことはない。小学4年生まで、どんな状況の時でも仕上げ磨きを怠った日は一日たりともない。それからは自分に任せているので、「もし虫歯ができたら自分の責任だからね。」と念を押してある。もちろん、食生活や生活習慣にも気を配っているし、その徹底振りは現代の一般家庭の考え方からすれば、「ちょっとやりすぎじゃないの~?」というくらいだが、私は子どもを本当に守ってあげたかったら、それくらいがちょうどいいと思っている。

話がそれてしまったが、樹の本当に行きたい所を解っていながら、それをそらす(ごまかす)というのも、どうなんだろう?って、悩んでしまう時もあります。偶然おばさんに会ってしまった時は、それはそれでいい経験にもなるかな?と割り切ってはいますが、さすがに毎日の話しともなると、私としては困ってしまいます。

PECSで言えば、写真カードを使って『代替メニュー』を提示することが、最終的に『強化子が与えられて強化される』という形で終わることで『1セット』になるということだったが、樹にとって“食べること”以上の強化子がない!というのが私にとっての悩みです・・・前向きに考えようとは思うものの、なかなかそうも行かない時もあります。

でも、それだけ選んだり、行きたいと思ったり、色々なことを考えられるようになったということは、それだけ今までたくさんの経験を積んできたということの証拠でもあり、それだけ成長したとも言えるのではないでしょうか?そういう風に考えたら、喜ばしいことであって、よく考えたら、そもそも子どもは親の言いなりになんてなるはずがないのだから、そういう風に反抗したり、嫌だという意思表示をしてきたりするのが当たり前で、それをどうやって上手くいい方向に導いてあげられるか?が、親や先生の力であり、その手段の一つが『応用行動分析学(ABA)』の考え方なのです。そして、その『ABA』を絵カードで表現したものが、『PECS』ということになります。(Picture exchange communication systemの略で、自閉症児のための絵カードを使ったコミュニケーションの仕組みを体系化したものです。)

他にも色々な療育法がありますが、今の樹には、この『PECS』が一番易しくて解りやすい療育法だと思っています。だから、自閉症児の療育法は絶対にこれがいいという考え方ではなく、たくさんの療育法の中から、今の自分の子どもの状態にあっているものを選んでいくのがいいのだと思います。大切なのは、ちゃんと今のその子の状態を見極めてあげることだと思います。

話が長くなってしまいましたが、子どもは日々絶えず成長しているから、親の方もその成長に置いて行かれないように、色々な勉強をして行かなければならないと思います。

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