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歩くスキーができるようになるまで

樹が歩くスキーを始めたのは、去年のことです。

思えば、2歳の冬は、手袋をはめるのがイヤ、長靴を履くのがイヤ、スキーウェアを着るのがイヤと、(たぶん、体の自由が奪われるのがイヤで、しかも、何のために着なければならないのかという理由が解らなかったためだと思う)北海道の冬を乗り切るには、お手上げ状態で、外出もままならないと言った状況でした。

3歳の冬は、だんだんスキーウェアや長靴に慣れてきて、少しずつ外出もできるようにはなりましたが、物が自由につかめないため、手袋だけはイヤでした。でも、素手で遊んでいたら、手が冷たくなることを体で感じ、手袋をはめれば手が冷たくないという経験から、だんだん手袋の必要性も解ってきて、冷たくなったら自分からはめるようになりました。

そして、毎年2月に、下川町で“アイスキャンドルフェスティバル”という、冬のお祭りがあるのですが、初めて樹を連れて行くことができました!ずーっと雪の滑り台を滑ったりして、走り回ってましたが、最後に花火が上がりだしたら、釘付けになって夜空を眺めていました。去年までは留守番だったのに、一緒に来て花火を見ることができ、当たり前のことができる幸せを感じていたことは、今でも忘れられません。

なるべく、スキー場に連れて行ってそりすべりをしたりしていましたが、そりも怖がるし、なかなか遊びが続かなくて、3月には、雪解けまであと1ヶ月の辛抱だと思い、家にこもりっきりになってしまいました。そんな時インターネットで、札幌の自閉症の子のホームページを見た時、重度なのに、アルペンスキーや、クロスカントリースキーをやらせてみたら、意外にも楽しんでできるようになったということが書いてあって、来年は、チャレンジしてみよう!と思っていました。私はこっちに来てから、山スキーをやっているし、樹が産まれてからは、毎週土曜日に、家族に樹の面倒を見てもらって、クロカンの(山の)コースを一周(時間にしてほんの40分)してくるのが唯一のストレス発散だったのですが、最後に樹もクロカンのコースに連れて行って、試しに私の山スキーの後を(スキーなしで)歩かせてみたら、意外に喜んで、ちゃんとついて来た!

4歳の冬(去年)は、着るものに関しては、もう問題はなくなり、体験保育で保育所に通い始めたため、園庭でみんなと一緒に雪遊びなどをさせてもらいました。

そして去年と同様に、クロカンのコースを、お姉ちゃんがそりを持って、私の山スキーの後を、スキーなしで歩いてついて来て、下り坂になったらお姉ちゃんと樹が一緒にそりで滑るという風にして、遊んでみました。お姉ちゃんと一緒なら何とかついて来られたので、今年こそは、週末家にこもりっきりから脱出できる!と、喜んでいたのもつかの間、次の日には、スキー場の管理人さんから、「そりはダメー!!クロカンのコースなんですよー!!!」と注意されてしまい、やっと樹とできる冬の遊びを見つけたばかりだったのに・・・早くも2日目で、週末の夢は絶たれてしまいました。(悔しくて本気で泣きました・・・笑)

そこでめげないのが私で、そりがダメなら、スキーなら文句ないよね?ということで、上の子が4歳の時に使っていた、クロカンの板をダメもとで履かせて、家の周りを歩かせてみたら、意外にちゃんと履いて歩けた!スキーなんて履かせたら、自由が奪われて歩きにくいので、嫌がってわめくかと思ってたのに、楽しそうに歩いて、脱ごうとしなかった!きっと、ママがスキーを履いて歩くのを見ていたからだと思う。

私の山スキーは、スキー板の裏に、アザラシの毛皮が貼ってあり、毛並みの向きが変わるため、上り坂は普通に歩いて登ることができるし、下り坂は普通に滑り降りることができるという優れもので、上の子を(4歳の時)山スキーに連れて行く時に、子供用の山スキーというのは需要がないので、売っていなくて、長靴をはめるタイプのクロカンの板しか手に入らず、アザラシの毛皮の代わりになる、人工の滑り止めのシールというものがあるので買いに行ったら、お店の人が「買ったら結構高いし、大人用の切れっ端でも充分だから、良かったらあげるよ」と言ってくれたので、接着剤でクロカンの板の裏に、貼り付けました。おかげで、上り坂でも普通に歩いて登れるようになりました!上の子のために、買ったものだったけど、自閉症の樹にとっては、ちょっとした工夫で、あまり努力をしなくても、いきなりスキーが楽しめる、“ユニバーサルデザイン”とも言える、優れものでした!2007_010310026 2007_010310028

それからは、家の周りをスキーで歩いて散歩したり(さすが、道北の田舎ならでは!!)スキー場に連れて行って、クロカンのグラウンドのコースを一周したり、アルペンのゲレンデの端のほうで、坂道を登ったりして、たくさん遊びました!ただ、長靴をはめるタイプの板だったので、長靴が板からはずれやすいので、一緒に行くのが夢でもある山のコースの方は、来年、ちゃんとした、スキー靴を板に金具でとめることができるタイプのものを買ってから、と思っていました。

長くなってしまいましたが、ここまでが、樹が歩くスキーを始めたきっかけの話しです。言葉も模倣も全くダメな自閉症の樹が、まさかスキーを楽しめるようになるなんて・・・夢にも思いませんでした!体を動かすことが大好きな樹が、こもりっきりになりがちな北海道の冬を、どうすれば楽しく過ごせるか?という思いから始まりました。なんでも、「どうせできるはずがない・・・」なんてあきらめないで、まずはやってみなければ解らないし、始めてみれば、何が問題になるのかが解るので、その問題をひとつひとつ解決していけば、できるようになることはたくさんあるんだということが解りました。これからも、何事にもチャレンジしていきたいと思います。

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コメント

KONさん、はじめまして、こんにちは。
コメント有難うございます!

ブログを拝見させていただいてビックリしました!
知的障害者のクロカンのチームなんてあるんですね~
今まで、パラリンピックは、
身体的な障害を持った方のイメージしかなかったもんで・・・

樹の場合は、中~重度の知的障害を伴う自閉症なので、
競争の意味も解らないし、
なかなかそこまでは難しいかもしれませんが、
あくまでもマイペースで、趣味としてでもいいんです。
とにかく、冬の楽しみを見つけて、
どんどん外の世界へ出してあげたいと思っています。

良かったら、またこの話題の続きも投稿しますので、
ヒマな時にでも覘いてみてください!

投稿: いっくんママ | 2007年1月 4日 (木) 02時07分

はじめまして、こんにちわ。
樹くんのクロカンスキーへの挑戦、読ませ得て頂き、これは応援せねばと思い、コメント致します。
スキー、これからの冬の楽しみになってくれたらいいなと思っています。

これから、樹くんの成長に期待しています。
チャレンジ・・・可能性はいっぱいですよ!!

投稿: KON | 2007年1月 3日 (水) 02時08分

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