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5歳の誕生日までに出来るようになったこと

明日は5歳の誕生日です。思えば、4月に保育所に入ってからの樹の成長ぶりは、本当に信じられないくらいの勢いで、伸びてくれました。特に、5歳の誕生日前は、色々なことがトントン拍子で一気にできるようになったと思います。

毎年そうなんですが、なぜか誕生日を迎えると同時に、何かができるようになるんです。3歳の時は、それまで時間排泄だったのに、初めて自分からトイレに行っておしっこができるようになったし、4歳の時は、おねしょをパッタリしなくなったし、5歳では、とうとうお尻を自分で拭けるようになりました!言わなくても自分で勝手にちゃんと拭いて出てくる時もあるけど、まだ、ほっといたら、拭かずに出てきてしまう時もあります。その時は、必ずやり直しさせて、「自分でお尻ふきふきしてごらん?」と言うと、ちゃんと、トイレットペーパーを適度な長さで切ってまとめ、自分の手につかないように何回もふきふきふき・・・とできるようになり、「もう一回」と言うと、同じように拭けるようになりました。一応今のところ、自分で2回ふきふきふき・・・として、その後ママが仕上げに拭いて終わり、ということにしていますが、ほとんど自立できたと言ってもいいくらいになりました!まだ課題は残っていますが、毎回強化していけば、ちゃんとできるようになると思います。できるようになったことは、トイレ関係ばっかり・・・(笑)もちろん、他もたくさんありますので、今回は『誕生日』という節目に、今までに伸びた面を、整理しておきたいと思います。(ここからは長いので、読みたくない人は読まなくてもいいです。笑)

     コミュニケーション

何かを要求する時、クレーン現象(人の手をクレーンのように操って動かす)で教えていましたが、PECS(絵カード交換コミュニケーションシステム)トレーニングによって、写真カードを渡して要求できるようになり、(身の回りのもの中心)さらには、写真カードを渡すと同時に、少しずつではあるが、音声言語でも要求できるようになってきました。(正しくは発音できていないが、意味が解っている言葉)さらに、完全に定着してしまった言葉は、数は少ないが、写真カードなしで音声言語だけで要求できるようになってきている。

     認知力

色や形の違いを認識できるようになり、マッチング課題や、パズルなどができるようになってきた。まったくダメだった模倣力が伸びてきて、踊りなどの動作模倣がかなりできるようになり、さらに、少しずつ手先の細かい動きまで、動作模倣ができるようになってきた。はさみで切って、のりで貼るなどの工作や、クレヨンで線を描く、色を塗るなどの課題から、生活でも、歯磨き、うがい、トイレでお尻を拭く動作などに至るまで、幅広く役立っている。

耳から入ってきた音声(特に歌やCM、アニメ番組のセリフなど)の模倣も、はっきりとは発音できてないが、イントネーションなどはそっくりに言う。さらに、丸暗記して独り言のように言う。(ただし、意味は解ってないので、丸暗記してしまっている。)

そして、人が言った言葉をすぐに真似できるようになってきた。実際の生活のシーンでも(挨拶など)場面に合った言葉を使えるようになり、役立っている。

     生活自立

トイレはほぼ自立でき、おねしょも完全になくなり、今年に入ってから夜のオムツもはずして、完全にオムツは卒業できた。ただし、自分でトイレに行きたい時に勝手に行くことはできるが、外などでトイレに行きたいことを教えることができない。

食事は、フォークを持って使うが、あまり上手く使えずに、半分以上は手づかみで食べている。さらに、その汚れた手を服で拭いていたのが、時々おしぼりで拭くことができるようになってきた。

着替えは、脱ぐ方は何とか自分でできる。着る方は一応できるが、前後上下などが反対になることが多かったが、最近鏡の前に自分から行って着替えすることが増え、その時はちゃんと前後上下を間違えずに着れるようになってきた。

     社会性

保育所での集団生活を経験することにより、社会のルール、人とのかかわり方、親以外の大人(先生)の指示を聞くなどを、本当に少しずつではあるが、身に付けることができた。

買い物、旅行、キャンプなどをたくさん経験することで、日常生活では学べない社会経験を体験することができた。

     時間

写真カードによるスケジュール表を作って、『何の乗り物に乗っていくか?』と、『どこへ行くか?』を知らせる。初めのうちは、今ひとつ伝わらなかったが、今では理解できるようになった。でも、思い込みが激しいため、効き目がないときもある。

活動の終わりを伝える時は、「おしまい」という言葉を、少し前からかけて予告しておいて、最終的に「おしまい」と言って終わらせたり、『片づけをすること=終わり』ということで、片付けさせて終わりを伝えたり、療育の時は『終わりの会』をすることで終わらせたりしている。それを日常的に繰り返すことで、自分から「おしゅわいます」(おわります)と言って、終わらせることができるようになった。

『待つこと』の理解は、『まってカード』に、要求してきた写真カードを貼り付けて、『まってカード』を渡されている間は待っているように教え、待った後には、要求したものを手に入れることができ、「まって」という言葉のもつ意味を理解していくのが狙いだが、やっぱり待つ間は待ちきれずにわめいている。

     余暇

自閉症児は、『自分の好きなことを自由にしていいよ』というのが苦手なので、余暇を過ごす方法を考えて行かなくてはならず、社会的に望ましい余暇活動ができないと、社会不適応な行動(問題行動)をとる頻度が上がる傾向にあるそうです。将来、余暇の充実なしに、豊かな社会生活は送れない、と言ってもいいくらいだそうです。

そして、友達と遊ぶということが難しいため、自分から積極的に体を動かして遊ぶということが少なく、家の中でもできる遊びが少ないため、テレビやビデオ付けになりやすい傾向にあるので、体を動かす習慣をつけるということや、食事のコントロールをして、肥満を防ぐことが意外に大切だそうで、大人になるまで続けていけるような、趣味、活動、スポーツなどを見つける努力を、幼児期から始めていくことが望ましいということです。

保育所では、保育所の日常的な遊びから、行事などを経験したり、療育では、体を動かす遊びから、手先を使った微細運動まで、家庭では、自転車の練習や、公園の遊具で遊んだり、歩くスキーに取り組んだり、旅行や外出先でしか経験できないような遊びを通して、たくさんの余暇活動に役立つ『できること』『好きなこと』『楽しいこと』を増やせたと思います。

最後まで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。(笑)ここまで取り組んできたことを、ひと通りさらっと書いてみました。よく考えてみれば、たくさんの人に支えられて、ここまで伸びることができたんだなぁと思います。今まで力になってくださった方々には、心から感謝いたします。そしてもちろん私も、これからもたくさん自閉症療育の勉強と実践に取り組んでいきますので、これからも樹のために力を貸してもらえたら嬉しく思います。これからもどうかよろしくお願いします。

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コメント

カジさん、いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます!
樹と一日違いの誕生日だったんですね?
おめでとうございます!
本当に、幼児期の成長は、劇的なものがありますよね!私たちには真似できませんね(笑)

私もやっぱり、子育てに対して、気付けば欲張りになってしまいがちです。
でも、樹の場合、言葉で伝えられない分、表情や態度に現れるので、そう行った時に立ち止まって、樹の気持ちを考えてみるようにしています。そして、互いにとってより良い方法を考えていくことが、子どもとの心の距離を広げないようにする、と言うことなんだと思います。言葉が通じない分、一生懸命気持ちを考えようとしているのかもしれませんね。だから、言葉の通じる上の子には、同じ努力ができているか?と言えば、できてないのが現実ですね。(本当はそれじゃあいけないんですけどね)

それと、樹には『努力』とか『頑張る』という言葉は通用しないので、『応用行動分析学(ABA)』を使って、上手く『強化』していく方法で、伸ばして行きたいと思っています。
この学問が、これからの『特別支援教育』の中でも、上手く活用されれば、ものすごくいいと思うんですが・・・外国では、教員養成や現職研修に、この『応用行動分析の基礎』というものが入っている国もあるそうです。
ただ知っておくだけでも、他人や自分の行動のコントロールに役立つので、すごくいいと思います。気付けば他人を『強化』しているつもりが、自分が『強化』されてしまっている、ということが多々ありますので・・・(笑)

私も良く知りもせずに、偉そうなことを色々と書いてしまいました。スミマセン・・・
これからも、よろしくお願いします!

投稿: いっくんママ | 2007年1月29日 (月) 20時29分

 いっくんの顔を思い浮かべながら、久しぶりに読ませていただきました。
 教育に携わってかれこれ35年になろうとしていますが、過去、いっくんのようなケースの教育に携わらなかったこともあり、読ませていただくたびに新たな発見をさせてもらっています。特別支援教育のスタートを目の前にしたにわか勉強で恥ずかしい限りですが、「かたつむりの会2005」に出会い、幼児センターの先生方の、小学校や中学校にはないきめ細かな教育に出会ったことがずい分大きな勉強にもなっています。ありがたいことです。
 それにしても、いっくんママの、「ここまで取り組んできたことを、ひと通りさらっと書いてみました。」という結びに頭が下がりました。わが子の成長過程を冷静に見つめる母の細やかな理性に感動です。 いっくんのことを先生とも話題にしますが、昨年春からの成長ぶりには驚かされています。そうしたことからも、先日の幼児センターの誕生会に、顔を出すべきだったかな、と反省しています。
 親って欲張りだよなあ、ということを、自分の子育てや担任をしていた時の経験からいろいろ振り返ることがあります。これができたのだから次はこれができるだろう、と。そして、さらに、さらに、もっと、もっと、ということで子どもに求めつづけるという傾向を見せ始めるのですね。そして、いつの間にか子どもとの心の距離が広がるのです。満足するという余裕がなくなってしまうのかも知れません。
 だから、いっくんママの喜ぶ様子がとても新鮮で気持ちを嬉しくさせてくれます。そんな親の心の余裕が、きっとこれからも、いっくんの歩みや成長を後押しするのではないだろうか、と思っています。
 長くなりました。偉そうなことを書きましたが、心の片隅にでも!
 ちなみに、1月27日はカジの57回目のBDでした。続き数字ということで、いっくんのBDをインプットできましたよ。しかし、当方にはいっくんのような成長がないのが残念です。

投稿: カジ | 2007年1月29日 (月) 17時45分

もしかして、読んでくれたぁ?
長くてゴメンネ。。。
どうしても、まとめてみたくなったんです(笑)
こうしてみると、成長した部分と、
これからの課題とがハッキリして良かったです。

樹の障害に気付くこと、認めることから始まって、これからどうして行けばいいのか?という具合に、特に大きく落胆することもなく、自然に、普通のこととして、今日まで歩いてきました。
そして、たくさんの人たちの支えがあったからこそ、そんな風に今日まで来られたんだと思います。

樹が産まれてきてくれて、本当に良かったなぁと、心から思います。
将来の事を考えると、もちろん心配はあるけれど、だからって、「普通に産まれてくれば良かったのに・・・」とは思いません。
だって、この障害を持っていることが、樹にとっては普通のことだと思うからです。

『普通』とか『普通じゃない』っていうのを決めてるのは、人間社会が決めてるだけのことなのであって、ただ、この社会で生きていかなくてはならないので、生きにくさを感じていることだけは確かなので、その行きにくさを、家族や、その周辺の社会全体で補ってあげればいいんだと思います。
もしかしたら、社会の方が、樹に助けられている部分だってあるかもしれないし、そうやって助け合って生きて行くべきなんじゃないかな?って、きれいごとかもしれないけど、そう思うんです。

そんな理想の社会なんて、現実には難しいかもしれないけど、だからって最初からあきらめることだけはしたくないんです。

だからこそ、『今できること』を、ひとつひとつ積み重ねていくことから、始めて行こうって思っています。
そして、常に感謝の気持ちを忘れずに生きて行きたいと思います。

投稿: いっくんママ | 2007年1月28日 (日) 10時46分

ホント 偉いね・・・さすがです。
私の知らなかった5年間です。
これからも いっくんの成長が
BDごとに感じられるように 祈ってます☆
明日がBDやったんやね!!おめでとう~~♡

投稿: ダイナ | 2007年1月28日 (日) 01時44分

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